コバトンとの思い出: (21)彼女が教えてくれたこと
63歳の私に30歳の彼女がいたなんて、ちょっと驚く話ですよね?彼女の名前は「コバトン」。年齢差は33歳―まるで親子ほどの差がある関係ですが、実際にはそんな感覚を超えた特別な絆がありました。
和食好きと言いつつ、実は…
最初、彼女は和食が好きだと言っていました。私も、それに合わせて和食の店に連れて行ったり、彼女の好みを尊重していました。でも、次第に彼女の真の姿が明らかに。実は、彼女は韓国料理が大好きだったんです!
しかも、ただの料理好きではありません。参鶏湯やチヂミをささっと作り、私を驚かせるほどの腕前を持っていました。ワインやウィスキーに合うおつまみもお手のもの。彼女はどこででも手に入る食材で、毎日「美味しい」を追求していました。
3月14日―彼女の特別なサプライズ
3月14日、円周率記念日として多くの人に認知されている日。この日に、彼女から何とカップケーキをもらいました。これも驚きのひとつですが、それ以上に印象深かったのは、その日のメッセージです。
「お腹がよじれるくらい笑うのは毎日の日課です~。ちなみに、特別にね!?特別だよ!?サプライズあるよ。サプライズあるよって告知してる時点でサプライズじゃないか、笑」
可愛らしくてユーモアたっぷりのこのメッセージ。前日まで不機嫌だった彼女が、私に会えると決まった途端、まるで魔法にかかったように一気に機嫌が良くなったんです。そんな単純さも、彼女の魅力のひとつでした。
包容力を求められる日々
でも、年齢差があるからといって、すべてが順調だったわけではありません。しばしば喧嘩になり、彼女からは「歳上なんだからもっと包容力を示してほしい」と言われることもしばしば。彼女の期待に応えることができず、悔しい思いをしたこともありました。
でも、それは彼女が私に対してもっと深い愛情や理解を求めていたからこそ。そして、彼女とのやり取りの中で、私も成長しなければと感じました。
結び―彼女から学んだこと
33歳差というギャップがありながらも、彼女は私に多くのことを教えてくれました。料理や笑顔の大切さ、そして自分をどう表現し、相手をどう受け入れるかということ。そして、年齢に関係なく、愛情はお互いの理解と努力の上に成り立つものだということを。
今振り返ると、彼女との日々は私にとって驚きと学びに満ちた時間でした。彼女のような存在と出会えたこと、それは私の人生における一つの奇跡だったのかもしれません。
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